西別岳

西別岳登山道ガイド

弟子屈町方面から243号線から885号線に入り、西別岳登山道の看板を目印に農道、林道を車で進みます。中標津町からは150号線から林道を経由して、車で進むと西別小屋があり、駐車スペースに車を停めて、歩き始めることができます。始めは緩やかな坂から登り始めると、そのうち、通称「がまん坂」と呼ばれる坂に入ります。20分ほど我慢するとその先には高山植物のお花畑が広がり、天気のいい日には防風林で囲まれた北海道らしい広大な牧草地が眼下に広がります。山頂では摩周岳や摩周湖の景色が広がり、雄阿寒岳や雌阿寒岳、知床の山々や、国後島までをも展望することもできます。車を2台用意することができれば、西別岳から摩周岳を経由して摩周第1展望台まで縦走するのもまた気持ちがいいです。

登山道入口～西別岳山頂　片道　3.2㎞
コースタイム　約1時間30分
西別岳標高　799.5m 　標高差　464m
＊林道は4月末から5月末まで閉鎖しています。入林に関するお問い合わせは北海道森林管理局へ
山開きに関するお問い合わせは標茶町役場へ

西別岳の特徴

西別岳は標高800mと比較的低い山ですが、標高1000mの藻琴山と比較しても、高山植物が多く、春から秋にかけて様々な花を楽しむことができ、西別岳の特殊性をうかがうことができます。そうしたことから、環境省では過去に荒廃した植生を回復するための事業などを行っています。また、地元山岳会などのご尽力により、外来種の駆除活動や登山道の整備などが行われています。

登山にあたって

西別小屋にはトイレはありますが、水場などは無いため、しっかりと飲み水、トイレットペーパーなどは事前にご準備ください。豊かな植生を保つためにストックを使用する場合はキャップを付け、動植物などはとらないでください。地元山岳会の方が登山道整備などをしたら、あいさつを心がけましょう。登山計画は余裕を持ち、楽しい登山をしましょう。